フィンランド語の発音はいわゆる「ローマ字読み」です。
そして、アクセントは必ず最初の母音におかれます。
フィンランド語ではアルファベットのことを「aakkoset」と呼びます。
Aa | アー | Oo | オー |
Bb | ベー | Pp | ペー |
Cc | セー | クー | |
Dd | デー | Rr | アル |
Ee | エー | Ss | アス |
Ff | アフ | Tt | テー |
Gg | ゲー | Uu | ウー |
Hh | ホー | Vv | ヴェー |
Ii | イー | Ww | カクソイス・ヴェー |
Jj | イィー | Xx | アクス |
Kk | コー | Yy | イェー |
Ll | アル | Zz | ツェットゥ |
Mm | アム | Ää | アェー |
Nn | アン | Öö |
オェー |
「CD」は「セーデー」、「TV」は「テーベー」、「OK」は「オーコー」と発音します。
aは[ア]、eは[エ]、iは[イ]、oは[オ]と発音します。
uは唇をしっかりと丸めて[ウ]と発音します。
同じ母音が2つ並んでいるときは、伸ばして読みます。
saari[サーリ] 島
tee[テー] 紅茶
tuuli[トゥーリ] 風
äは[エ]の口で[ア]と発音します。
öは[オ]の口で[エ]と発音します。
yは[イ]とほぼ同じ音ですが、唇を丸めて突き出すように発音します。
フィンランド語ではyは母音になります。
söpö[ソェポェ] かわいい
hymy[ヒュミュ] 笑顔
sää[サェー] 天気
子音が2つ続くときは、小さな「ッ」が入るように発音します。
rは舌先を震わせて発音します。いわゆる巻き舌です。(これが難しい・・・。)
kukka[クッカ] 花
pappi[パッピ] 牧師
kissa[キッサ] 猫
kirkko[キルッコ] 教会
mやnが2つ続くときは[ンマ]、[ンナ]と発音します。
mummo[ムンモ] おばあさん
onni[オンニ] 運
b、f、gは外来語などでしか使われません。
bussi[ブッシ] バス
filmi[フィルミ] フィルム
tsは[ッツァ/ッツィ/ッツ/ッツェ/ッツォ]のように発音します。
metsä[メッツァェ] 森
itse[イッツェ] 自分自身
フィンランド語のイントネーションはふつうの文でも、疑問文でも、文の最後を尻下がりに発音します。
フィンランド語には8つの母音がありますが、次のようなグループに分かれます。
Aグループ | (前母音) | y ö ä |
Bグループ | (中立母音) | i e |
Cグループ | (後母音) | u o a |
Aグループの母音とCグループの母音は、語のなかに同時に出てこられないという決まりがあります。
maäといった語はフィンランド語ではありえないということです。
このような現象を「母音調和」と呼びます。
・フィンランド語の発音はローマ字読みでアクセントは必ず後の最初の母音に置かれる。
・同じ母音が2つ続くときは伸ばして読む。
・子音が2つ続くときは小さな「ッ」が入るように発音する。
・mやnが2つ続くときは[ンマ]、[ンナ]と発音する。
・tsは[ッツァ/ッツィ/ッツ/ッツェ/ッツォ]と発音する。
・フィンランド語のイントネーションは、ふつうの文も疑問文も、文の最後を尻下がりに発音する。
・Aグループの母音とCグループの母音が語の中に同時に出てくることはありえない。